仙酔島に還る、そして生れる4
セミナーは、ロビー奥の"知恵の間"で行われる
もう既に会場席は埋まっていて、開始時間を待つだけの様子
流石に単身で来られてる方は少なそうだ
アウェイな感じはいなめない
白板近くの、白髪で白髭の上品な紳士に目がとまる
仙酔島に渡る前からお見かけしていた方だとわかる
この方がそうだろうか
大空宗元
…そのようだ
ほぼ、前情報がない状態でのセミナー
お題は『囚われ』
このセミナーは、一年間全12回でひとくくりの工程となり、2月から1回目がスタートする
とはいえ、最初のお題が何とも急所をつかまれているようで、それはそれでワクワクする
人の概念とは、囚われ以外のナニモノでもない!
生まれた家庭での親や祖父母からの教育、学校での教育、社会での教育
今となっては、間違った刷り込みがホントに多かったと分かるようになった
生まれた世代によるのかもしれない
戦前、戦後は、男性はこうあるべき!女性はこうあるべき!のかたまり
戦前までの日本人の誇りでもあるのだろう
父は戦前生まれ世代だが、男はむやみに笑うものではない!という教えが入ってるらしく、いつも難しい顔をしていた
平成生まれの方々は違うだろう
生まれてすぐ物に恵まれた、むしろ物は有り余ってる世代だ
親世代や祖父母世代とは、考え方も感性も全く違って当たり前なのだ
大空氏は問う
『何の為に生まれてきたのか』
『自分の役割は何なのか』
それが分からないからここに居ますーと心で答えながら、自身でも問う
彼は7年間も、神から同じことを言われてきたそうだ
『何の為に生まれてきたか気づかせてくれる島だ』と
仙酔島のことである
経営という形で、仙酔島の再生、復活を実現された
大空氏は続ける
人はそれぞれ七福神を持っており、人生がうまく言ってない時は、七福神の誰かが寝ているとき、力が発揮できてないときだという
仕事がうまくいってない方は恵比寿天さまが、お金で困っている方は布袋尊さまが、健康で困っている方は福禄寿さまや寿老人さまが
必要以上に寝ている神は起こさねばならない
逆に、芸術に秀でている方は弁天さまが大活躍しているのだろう
祖父は七福神がとても好きで、いや厳密には好きかどうかは聞いたことはないが、家には大きな七福神の額が飾ってあった
嫌いでないのは確かだろう
祖父母宅に遊びに行くとその七福神の面々がこちらを見ている
子供心に興味はそそられたものだ
私の中の七福神さまは、起きていらっしゃるのだろうか…なんとも気にかかる…
午後からスタートしたセミナーは、なんと夕方まで!
しかし不思議と長いとは感じず、ホントにあっという間だった
話しを聞いているのが心地よすぎて、質問をする余裕は…正直ない
頭でっかちで動けないとは、こういうことなのだろうか
もっと、もっと、聞きたいと思ってしまう
参加者と一緒に大空氏も食事を摂られるそうなので、食べながら話しの続きを聞いてみようと思う